5秒で起動するMacBook Proの作り方 (1)


OS起動からログイン画面(上)まで、たった5秒! (旧MBPの9倍速)

アップル新製品発表でオレ涙目

10月23日のApple新製品発表会。巷では、iPad miniで賛否がわかれたようですが*1、同時に発表された製品をみてひとり肩を落としていました。ネットニュースをみると「13inch Retinaついに登場! 」みたいな文句が踊っているではないですか。

新型13インチRetina MacBook Proの特徴

  • 高精細Retinaディスプレイ搭載 ← あまり興味ない
  • DVDドライブをなくし、その分薄型に! ← うらやましい
  • SSD搭載でパフォーマンスも高い! ← うらやましい

そして

その製品発表の2週間前にヨドバシアキバに行って「Retinaの薄さは魅力だけど15インチかぁ。13インチがいいなぁ...」と悩んだ末、

製品発表のつい1週間前に買ったMacBook Pro 13inch(従来モデル)が手元にある現実


そうしてアイデンティティ崩壊の危機に勝手に瀕していたわけです。

漢の自信を取り戻すために!

「・・・くっ、悔しくないもん!」と言いたいがためだけに、徹夜で寝て5分で考えたのが

旧型おでぶBMPだからこそできる!

爆速MacBookPro エンジニア仕様


大口をたたいた割にはなんてことはない、以下のような内容です。

  1. 搭載メモリを16GB*2まで増強する
  2. 標準のHDDをSSD(1台目)に載せ替える
  3. DVDドライブ*3をぶっこ抜いて、代わりにSSD(2台目)を搭載する
  4. 2台のSSDでRAID0(ストライピング)を構成する*4

もちろん保証は切れますので、改造は注意&自己責任でお願いします。

結論

はい異次元きました

OSの起動時間

BIOS起動完了後(薄灰色背景にリンゴが表示された瞬間)からログイン画面が表示されるまで、タイトルの通りだいたい5秒です。

私が約3年間使っていた2009年型のMBP(通常の構成)で実測したところ、平均が45秒*5だったので、約9倍も高速になりました。

ログインの時間

パスワードを入力してから、壁紙やDockが表示され利用可能になるまでの時間ですが、約2秒。3秒の壁を割っているためか、ログインはほぼ「待っているという感じがしない」という感想です。

アプリの起動

Dockのアイコンをクリックしたときに必ず1回目は跳ねるのですが、2回以上跳ねません*6。跳ねはじめるより早く、起動が完了します。

I/Oのベンチマーク

I/Oの性能を実際に測ってみました。

書き込みで14倍程度、読み込みで17倍程度のパフォーマンスupです。

WRITEは600後半が多いですが、調子が良いときは瞬間最大風速で700台半ばぐらいまで行くこともあります。

難点

この「エンジニア仕様爆速MBP」、非常に快適で元の生活に戻れないわけですが、難点がないわけではありません。

  • 特にDVDドライブのSSD換装の手順がわかりにくい*7
  • Apple保証が余裕で切れる
  • Disk故障率が上がるのでTime Machine必須
  • RAIDをするとFileVault2が使えなくなるため、貴重な情報は別途TrueCryptなどで保護が必要
  • 起動待ちの時間に「コーヒー煎れる」などができなくなる

特に最初に挙げた改造手順については注意が必要な観点があったので、また次回の記事で写真付きで取り上げます。

モビルスーツの性能も、たぶんI/Oで8割決まるんだと思います。

*1:私にとってはぶっちゃけminiはどーでもよかったです

*2:Retinaオンボードで8GB固定みたい

*3:これが分厚さの原因

*4:故障率は上がるけど、どうせTimeMachineで常時バックアップとるので

*5:長く使ってマシンの中身が汚れている分、クリーンインストールマシンより多少遅めかもしれません

*6:テンパってる時に見ると、微妙にムカつくアレです

*7:危うく致命的な線を切りかけました...